岩津ねぎを守る 雪よけネット
先週の和田山農園「チャッキーファーム」の風景です。
今年は例年より気温が温かくて雨がよく降っていますが、この日はひさしぶりに朝から晴れました。
岩津ねぎの産地である兵庫県朝来市では、これから訪れる豪雪に備え、ある作業がはじまります。
ねぎを守る、雪よけネットの設営です。
「青葉もおいしい」岩津ねぎならではの冬の課題
春に行われる苗の定植の段階では岩津ねぎも小指ほどの大きさしかなく、畝の土も軽く盛る程度ですが、夏の時期から徐々に土寄せを行い
冬の出荷の時期には全長80センチ、大きいもので1メートル近くにまで成長します。
そのおよそ半分以上を占める青葉の部分を保ったまま、岩津ねぎは朝来の厳しい冬を迎えます。
冬の積雪と気候は岩津ねぎの旨味を最大限に引き出してくれますが、同時に葉を折ったり、ネギそのものを駄目にする厳しさも孕んでいます。
青葉まで柔らかくておいしく食べられるのが特徴の岩津ねぎは、出荷の際も青葉を切らずに出荷します。そのため、いかに青葉を傷めずベストな状態で収穫できるかが最大の課題のひとつとなり、この点が通常の長ネギより生産が難しいと言われています。
元来朝来に降る雪は軽く、ネギへの負担が比較的少ないと言われますが、NOUENでは少しでも良い状態のネギをお届けしたいという想いから、全ての畝にネットを設営して岩津ねぎを雪の脅威から守っています。
雪よけネットの設営は、まず足場を組むことからはじまります。
あらかじめ切断し準備しておいた鉄パイプを、3本1セットで畝沿いに一定の間隔で設けます。
足場を組み終えたら、長いパイプを1本通して
あとはネットを被せれば、雪よけネットの完成です。
最もきつい素材を使う? NOUEN岩津ねぎ 雪よけネットのこだわり
雪よけネットに使う足場の材料はさまざまで、生産者によってはコストや作業の負担面からプラスチックや木を足場にするところもあります。
NOUENでは自分たちの畑だけでなく近隣の圃場もできる限りお手伝いさせていただいているため、それぞれの素材の特徴を把握する機会をいただけています。
総合的に判断すると、鉄パイプは風雪に対し最も倒れにくいという安定性が長所ですが、その分持ち運びが重く、プラスチック等に比べ倍以上作業に負担がかかることが難点ですし、コストもかかります。
NOUENでは品質最優先の視点から、現状では鉄パイプを用いたネット設営がベストな選択と思っていまが、岩津ねぎ生産組合やJA、朝来市農業改良普及センターの技術研究が今後いっそう進めば、より軽くて頑丈な足場を使用できるなど、設営環境も変わっていくと思います。
今回は少し専門的な話になってしまいましが、この時期の和田山を訪ねると、畑にネットを設営する風景をご覧いただけるかと思います。
見かけたらご家族やお友達などに「あれはねー、岩津ねぎっていう、この地域でしか生産してない特別なネギを雪から守るためにネットを張っているんだよ」
と、自慢げにご説明していただければ幸いです(^^♪笑
ちなみに「岩津ねぎ」は朝来市岩津ねぎ生産組合の登録商標で、朝来地域で組合員が生産したものにだけ「岩津ねぎ」の名前を使うことが許されているんです。
NOUENはもちろん(!)生産組合に登録した正規の生産者です☆
●岩津ねぎの登録商標について⇒朝来市ホームページ
来たるべき豪雪に備え、けっして楽な作業ではありませんが、こうして岩津ねぎの品質は保たれています。
そして葉を傷めないよう、専用の長い箱に丁寧に梱包して皆様のもとへお届けさせていただいてます!
最後までお読みいただき、ありがとうございました!
●岩津ねぎの歴史や生産地について詳しく知りたい⇒岩津ねぎ特設コンテンツ
●岩津ねぎを購入したい⇒NOUEN SHOPページ (画面左上のカートのアイコンからも開けます)
●岩津ねぎに関するご意見・お問合せ⇒ info@nou-en.com にて承っております。
【岡山限定・岩津ねぎ販売に関するお知らせ】
12/14(水)~20(火)の期間、岡山駅前にあります岡山タカシマヤ地下1階にて岩津ねぎ(2本1袋)を販売しております。
岡山限定・期間限定となり恐縮ですが、とれたての新鮮な岩津ねぎや人気の天ぷらのほか、岩津ねぎを用いたコロッケ、だし巻き玉子などもご用意しております!
ぜひお気軽にお立ち寄りくださいませ☆
●岡山タカシマヤの岩津ねぎ販売に関する記事⇒12/14(水)~20(火) 岡山タカシマヤのイベントで岩津ねぎを出店いたします
◆NOUEN 「チャッキーファーム」 (和田山農園)
〒669-5262
兵庫県朝来市和田山町市御堂146-6