ノウエンの旅にレッツGO~!
みなさん、はじめまして。^^
今年の4月に仲間入りをさせてもらったノウエンの新人農業女子、津志歩です。
お米の一大イベント“稲刈り”も終わり、
ノウエンにもおだやか~な日々が戻って参りました!笑
黒豆や岩津葱の定植も終わり、稲刈りも済んで、
「ところでノウエンってどんな毎日を過ごしているの?」
とお思いではないでしょうか?
今日はそんな皆さんを、“ノウエンの旅”にお連れしたいと思います♪
用意はいいですか?
はい、持ちモノはいりません!
ノウエンに出発します~!Let’s GO~~~!
**
8:00~
「おはようございます~~!」
ノウエンのメンバーにあいさつから始まります!
山々に囲まれた朝来はこの時期になると雲海が出ており、この時間はだいたい空がスカッとしておりません。
朝はひや~と冷え込み、10月の上旬にして羊のようなモコモコの上着を着ています。笑
少しずつ空が綺麗に顔を出して、
晴れた日なんかは、それはそれは深呼吸をするのがとっても気持ちの良い景色が広がります。そんな景色を見ながら毎日思います。
「よっしゃ!今日も頑張るぞ!!!」
さぁ、今日も葱たちは元気かな?
圃場の見回りに行きます。
岩津葱は畑の大小はさておき、10枚の畑に植えており、これまた場所が1つのところにかたまっているわけではないのでいつもの道を通り、それぞれの圃場へ向かいます。
円山川に架かる橋を渡り、一番遠い場所にある圃場に。
10月7日・8日に地域の秋祭りが控えている為、橋には大きなのぼりがたっています。
橋を渡るとき、いつも川を眺めてしまいます。ここの川の水が本当にきれいで、心がス~と癒されるんです。あんまり眺めすぎたら時間が無くなるので圃場へ急ぎますっ!笑
肝心の岩津葱はかなり大きく成長しました。
今年は種植え、苗の定植とこれまでよりも時期を遅らせた事もあり、
「この時期にしてはまだ小さいよなぁ。」と心配することもありましたが、葱はすくすくと順調に育ってくれています。
まだまだ背丈の小さい苗の時は、全ての圃場の葱の間に生えている草を手で取ります。
この作業は“草引き”ですが、私たちは“手でトール”と名付け、
それはとても暑い真夏の頃で、あまりに果てしない“手でトールに”に心が折れそうになるのも通り越し、“手でトールハイ”になって、
「私の趣味は草むしりです!」
という気持ちになってきます
葱の背丈が30センチくらいになると、小さめのトラクター“ピッコロ”で畝と畝の間を耕運したり、葱の際に生えている草を鍬でとったり、土寄せをしたりと、それぞれの成長の過程に合わせ、手を加えていきます。
毎日、やりたいと思う作業がいくつあっても
その日に出来ることは限られていて。
“手でトール”をしていると、畑の半分行く前にお昼になります。
12:00~
お昼休憩。この時間にいかに体力を溜めるか、結構重要で。笑
たとえ15分でも、30分でも横になります。^^
13:00
午後の部はじまり~!
午後からは午前中にしていた作業の続きです。
終わったら圃場を変え、次の畑へ。
毎日何度も何度も通るこの道。
私たちにいつも指導して下さる農業の大先輩“おばちゃん”の畑では、ほうき草が秋らしい紅色に色付いてきました。
ついでにここのお家に植わっている大きな金木犀の木が満開になった時は、
近くにいるととても良い香りがして、一気に秋を感じます。
「あっ!おばちゃん、おはよう~!今日はどこ行くん?^^」
とても元気で活発なおばちゃんは大体いつもスポーツやお出かけに行っています。
でもほぼ毎日顔を見る。そしてニコッと言葉を交わします。
「そろそろ○○(作業のこと)せなあかんで!」
「はーい!ありがとう♪」
いつも私たちを近くで見守ってくれている大切な人の大切なアドバイス。
おばちゃんだけではなく、
畑にいると地域の人に会い、声を掛け合い、手を振ります。
「おっ!今日も頑張っとんな!」
「今日はなにしよんや」
「暑いな~~~」
「冷えてきたな~~」
「ジュース飲むか?こうちゃろか!(こうちゃる=買ってあげる)」
「葱大きいなったなぁ」
「は~~えらいなぁ!!!(えらい=しんどいなぁ)」
「手伝ってあげようおもて!!」
互いに労わりながら、励まし合いながら、時に助けてもらいながら
決して自分達だけではない
色んな人たちと関わる時間があります。
なんだかんだしているとすぐに15時。
そしてすぐに夕方になって、
最近では18時を過ぎるともう暗くて、
「今日も1日お疲れさまでした!!」
と1日が終わります。
18:00すぎ
終了。
岩津葱を見て、玉ねぎの苗を見て、黒豆を見てと
全ての作物に対し、作業をこなすことは出来ませんが、
どの作物に対し、次はなにをしてあげないといけないのか。何が必要か。
明日は晴れか、雨か。
それに応じて日々の作業を進めていきます。
何よりも“自分達の育てている作物に自分達が出来る最大限の愛情を”をモットーに、
愛情という心を、“丁寧な作業”に変え、育てています^^
毎日がそれの繰り返しで、
おだやかな景色に包まれ、怒濤の日々。
「うわ~、あかん、今日は疲れた!!」
そんな風に思う時ももちろんありますが、やっぱりノウエンでの日々は楽しいのです。
夏は赤々とした夕日を眺めながら、
秋になると月を眺めながら
今日も帰宅の途につきます。
みなさん、プチノウエンの旅、お疲れさまでした♪
ノウエンがどんな場所で、どんな風に過ごしているのか、少しでも味わっていただけたなら嬉しいです♪
細かな作業の内容は書き出すととっても長くなるので、
また今後日記のようにUPしていきますね!
最後に。
私はこのノウエンに勤めて、半年が経ちました。
え。まだ半年?と思うくらい、中身の濃い半年間でした。
それはもちろん、畑の事、作物の事、機械の事、なにもかも初めてで、覚える事だらけで、
新鮮だったからというのもあります。
でもその濃い半年間の中には、刺激的な新しい経験ばかりではなくて
毎日変わらないモノがたくさんつまっています。
半年間、相も変わらず、
ノウエンにいると、なんでもない日々、いつもと同じ日々にすごく愛しさを感じるのです。
いつもと同じ場所で
いつもと同じ人たちに会って
いつもと同じように言葉を交わす
一歩外を歩くと、「おはよう!」が飛び交う。
どれだけ毎日見たって飽きない景色があって
いつもの光景に
いつも通り励まされる。
その“いつも”ある“当たり前”が
すごくすごく心地よくて、ありがたいことなんだと気付かされました。
ノウエンの日々とは、そんなところです^^!
“農業を通して、人と人を繋ぐ。”
私たちが日々の中で人のあたたかさや、パワーを受け取り
作物とともに成長し
出来た作物が皆さんの元へ届いた時
愛情がおいしさになって皆さんの心をほわっと満たし、
笑顔になった人がまた誰かの笑顔を作る。
そんな願いを込めて。
さぁ!明日もがんばろう!!
明日はどんな日になるかなぁ。
ここまで読んで下さり、ありがとうございました!
ノウエンの日々No.2では、ノウエンのメンバーと、今日の記事に出てきたいつもお世話になっている方々を紹介しますね!
お楽しみにっ♪
カテゴリー: 和田山農園